賃貸借契約には普段聞きなれない言葉が多く出てくるため、契約内容を読み込むことなく手続きを進める方は珍しくありません。
契約後のトラブルを避けるためにも、重要事項説明書の内容をしっかりと確認したうえで契約するかどうかの判断をおこないましょう。
そこで今回は、賃貸借契約前の重要事項説明とはなにか、確認すべきポイントや近年広まりつつあるIT重説についても解説します。
賃貸借契約における重要事項説明とはなにか?
重要事項説明とは、賃貸借契約の前に不動産会社が借主に契約内容などを説明することで、重要事項説明書に沿っておこなわれます。
重要事項説明書の記載内容は、不動産会社の概要や建物の権利に関する事項、法令上の制限、建物整備の状況などです。
また、石綿調査・耐震診断の有無や防災上の注意点など、安心して暮らすために知っておきたい内容も記載されています。
重要事項説明は、借主本人に対し、宅地建物取引士が対面かつ口頭でおこなわなくてはなりません。
重要事項説明は契約の判断をするうえで重要なプロセスであり、借主を守る役割を担うため、有資格者によるわかりやすい解説が欠かせないのです。
賃貸借契約で後悔しないために!重要事項説明で確認したい2つのポイント
重要事項説明書の項目のなかでも、とくに優先して確認すべきポイントを2つご紹介します。
1つ目は、ライフラインである飲料水やガス、電気の供給や排水施設についての項目です。
電気などの契約自由化により、借主が契約会社を選択できる賃貸物件が増えています。
ただし、ガスについては都市ガスとプロパンガスのどちらなのかを確認しておきましょう。
ガスの種類によっては引っ越し前の設備を引き続き使用することができなかったり、ガス代が割高になったりするおそれがあります。
2つ目は、賃貸借契約を中途解約したい場合の解約予告期間についての項目です。
解約予告期間は退去日の1~3か月前が一般的ですが、賃貸物件によって異なるため確認しておきましょう。
重要事項説明でのIT重説とは?
IT重説とは、オンライン会議などで使用するIT環境と端末機器を活用した重要事項説明のことです。
これまでは宅地建物取引士による対面での説明が必要でしたが、パソコンやテレビ端末を利用して双方向のやり取りができる場合は、IT重説が受けられるようになりました。
そのため、場所を選ばず、時間を活用して重要事項の説明を受けられます。
また、記録を録画できることもあり、不安がある場合は一度専門家に相談して納得したうえで、各書類に印鑑を押して返送できます。
まとめ
重要事項説明は賃貸借契約を締結する判断材料となるため、不明点は担当者に質問するようにしましょう。
遠方からの引っ越しなどで何度も不動産会社に出向けない場合は、IT重説の活用をおすすめします。
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